News Feed 11 - 17 - 2015

熊本の水俣病研究の第一人者である原田正純先生の臨床研究の論文です。(PDF) http://www3.kumagaku.ac.jp/srs/pdf/no14_no01_200901_005.pdf

化学物質問題市民研究会のサイトより 米国立健康環境科学研究所ジャーナル EHP 118(8) 2010年8月 メチル水銀の有害影響:環境健康研究の示唆 Philippe Grandjean、佐藤洋、村田勝敬、衞藤光明 化学物質問題市民研究会 編集者のサマリー  メチル水銀への曝露に関連する健康影響は1世紀以上前から知られている。しかし、水俣病として知られる深刻な神経障害の場合には、公衆衛生当局と環境科学者は神経学的兆候の発現とメチル水銀への環境的曝露とを関連付けるのに時間がかった。Grandjeanら(p. 1137)は、この遅れに関連する様々な政治的、法的、及び科学的な力学を顧みている。著者らは、メチル水銀が引き起こす健康影響の理解が狭い症例定義と不確実な化学形態別分析に依存したために損なわれたことに言及し、メチル水銀は発達神経毒素になることが1952年には知られていたにも関わらず、研究者らが発達中の神経系はメチル水銀などの重金属に脆弱であることを理解しなかったと指摘する。彼らは、様々な政治的及び経済的配慮とともに科学的不確実性が、将来の曝露の緩和と防止のための戦略の展開よりもむしろ、もっと多くの研究の要求をもたらしたことに言及する。著者らは、メチル水銀の症例と水俣病は環境健康に関わる社会と公衆衛生当局が現在と将来の環境的危機に対応する際の寓話であると結論付けている。

Image via Wikipedia (この記事は英語のみです。) By BOYD HARNELL Special to The Japan Times On May 10, in a front-page lead story headlined “Taiji locals test high for mercury,” The Japan Times reported the results of tests by the National Institute of Minamata Disease (NIMD) that found “extremely high methyl-mercury (MeHg) concentrations in the hair of some […]

ジャパンタイムズ、ボイド・ハーネル氏の記事は英語のみです。 <英語ページへ>

イルカ肉に含まれる有害科学物質の高濃度が消費者の健康に影響を及ぼします。 DolphinsAreNotFood_Jp (この記事を読むにはPDFリーダーが必要です。)

<記事提供:ブルーボイス> http://bluevoice.org/index.php パーキンソン病1と心臓疾患2のリスクが、ゴンドウクジラの肉を摂食することによって高くなることが、デンマークの研究で明らかになりました。 フェロー諸島、チーフ・メディカル・オフィサー: 「ゴンドウクジラを、もはや食用にしないことを勧めます。」4 フェロー諸島の人々がデンマーク国民よりもパーキンソン病を患うリスクが2倍であるのは、ゴンドウクジラの肉の摂食が最大の原因であると考えられています。 デンマークの南デンマーク大学環境医学部によって実施された新しい研究では、メチル水銀やPCBなどの環境有害物質が、ゴンドウクジラの肉の摂取を 有害にしていることが明らかになりました。 フェロー諸島政府は、住民の健康を懸念して、フェロー諸島の住民にゴンドウクジラの肉を摂食しないように忠告しました。 フェロー諸島病院の職業保健・公衆衛生部長のPal Weiheは、成人によるクジラの肉と脂肪の摂取の増加は、パーキンソン病と 神経系疾患の発生の増加と明らかに結びついていると述べました。 この研究によって、PCB等すでに検出された残留性有機汚染物質 (POP) に加えて、 DDEと有機フッ素化合物などの新しく検出された化学物質がゴンドウクジラを摂食する子供達の血液に濃度上昇していることが発見されました。また、ゴンドウクジラの摂取を減らした妊婦の水銀レベルは減少を示しましたが、PCBレベルに変化がなかったことが明らかになりました。 ゴンドウクジラの肉に含有される擬似エストロゲン汚染物質によって、生殖機能が低下する可能性があるため、全住民の生殖能力を検証するための研究が現在実施されています。 日本で消費されたゴンドウクジラの肉の研究では、内分泌かく乱物質および擬似エストロゲン物質として作用する水銀とPOPのレベルが、デンマークの研究で検出されたレベルと同等またはそれ以上であることが発見されました。 水銀で汚染された海産物の摂食は、心臓疾患のリスクを増大させます。 フェロー諸島住民に検出されたゴンドウクジラに含有される水銀濃度は、米国環境保護庁が設定した制限を20倍超えていました。フェロー諸島の捕鯨者を検査したデンマークの研究では、その内63%が一ヶ月に3回以上クジラの肉を摂食しており、水銀に汚染された海産物を摂食することにより、心臓疾患のリスクが増大することが発見されました。研究者達は、捕鯨者の体内から検出された高次の水銀レベルと血圧上昇および動脈壁の厚さに、明らかに顕著な関連性があることを発見しました。 この結果は、メチル水銀の高次曝露は心臓疾患を促進する可能性があるという、他の住民を対象に行われた以前の研究結果を裏付けます。 フェロー諸島住民を対象にした以前の研究では、水銀の毒性が子供達の脳幹損傷、知能発育不全、神経異常および心臓異常と関連付けられました。3 1Neurotoxicology. 2008 Mar 14 : 18455239 (P,S,E,B,D) Impact of dietary exposure to food contaminants on the risk of Parkinson’s disease. Maria Skaalum Petersen, Jónrit Halling, Sára Bech, Lene Wermuth, Pál Weihe, Flemming Nielsen, Poul […]

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(ゴンドウクジラに関して、フェロー諸島の政府へ勧告ー2008年12月1日英語版発表) 拝啓 総理大臣、厚生大臣、貿易産業大臣各位 ゴンドウクジラの摂食を中止することを勧告する フェロー族は何世紀に渡りゴンドウクジラの殺戮を行ってきたが、これは食や文化など多方面において生活に欠かせないものであった。 この国でゴンドウクジラが重要な理由は数多い。クジラなしで年月が経つと、各家庭に影響が出てくる。そして再び神の贈り物として海から姿を現したら、島人達はどんなに喜ぶことだろう。この食料資源が住民の健康を保ち、飢えをしのぐのに貢献していることは疑う余地が無い。 学校の医師たちは1970年代末まで父兄に対して、児童の朝食にクジラの脂肪を必ず加えるよう勧めたものである。しかし、1977年に初めてゴンドウクジラの肉や脂肪、肝臓や腎臓の汚染を記録する調査が行われた。これはゴンドウクジラの水銀の含有値が上がったかどうかを確認するために始められた。この種族は海洋の食物連鎖で上位に属する生物であること、ほかの調査から海洋生物の水銀の含有量が増加したことから、最上位にいるハクジラが注目された。分析した結果はひどいものであった。肉に含まれる水銀値も高いが、それ以上に肝臓や腎臓からは肉の100倍にも上る水銀が検出された。 ゆえに、フェロー諸島の衛生当局はクジラ肉の摂取は一週間に一度とし、肝臓や腎臓は絶対に食べないよう指導することを決定した。 その後の調査から人体への逆影響が認められ、さらに規制がきびしくなった。最新の規制は1998年に発表された次のような内容である。 「脂肪」 脂肪に含まれるPCBの含有量が高いことから、大人のゴンドウクジラの最大摂取は月に1回か2回とする。しかし、将来PCBの有害さから胎児を守るためには、女性は子供を生むまで脂肪を取らないことである。 「クジラ肉」 ゴンドウクジラ肉の水銀の含有量は多く、肉を食べることが水銀の主な摂取源である。それゆえ、大人は月に1~2食に抑えることを勧める。3ヶ月以内に妊娠予定の女性、妊婦、そして授乳中の母親はゴンドウクジラ肉を食べてはいけない。 「臓器」 ゴンドウクジラの肝臓や腎臓は食べてはいけない。 現在までの認識を変えるような新しい情報が発表された折には、上記の勧告をどのくらい調整すべきか考慮する。 過去10年間にわたる科学調査によると、ゴンドウクジラの肉や脂の汚染が人体に有害な影響を及ぼす事実は以前より悲観的な状況に陥っている。 現在の調査結果は次の通りである。 1. ゴンドウクジラの水銀は胎児の神経組織の発達に悪影響を及ぼす。 2. 水銀の影響は成長期の子供たちにも見られる。 3. 母親の水銀摂取が子供の血圧に影響する。 4. 脂肪の汚染物質が免疫組織に悪影響を及ぼすため、児童の予防接種に対する反応が乏しい。 最新の調査によると。。 1.ゴンドウクジラ肉の常食者は、その汚染物質からパーキンソン病に罹る危険率が高くなっているようである。 2.高血圧や頚動脈硬化の危険性は、水銀の含有量が多い成人にみられる。 現在、肉と脂肪の汚染物質により生殖機能が衰えたのではという危惧から、出生率の調査が行われている。 これらの調査結果はグローバルな視点に立って考慮すべきである。海洋の水銀汚染は広がり続け、一例として北極熊の毛から以前に比べて10倍以上もの水銀が検出された。 1900年代後半に、環境への毒物となるPCBが使われ始めた。1980年頃に禁止されたが、ゴンドウクジラの汚染率にそれほどの減少が見られない。殺虫剤代謝物のDDEも環境を害する新しい化学物質で、その親化合物のDDTは現在でも世界各地で使われている。加えて、繊維の染色などに使われる有機フッ素剤やその他の新しい化合物が、ゴンドウクジラの肉を食べた子供の血液の中からより高い濃度で検出された。 最も新しい分析からでも、ゴンドウクジラの水銀濃度は1グラムにつき平均2マイクログラムと高数値を示したままである。欧州連合では、汚染度の高い魚介類に対して、1グラムにつき1マイクログラムを最高値として制限している。ゴンドウクジラはこの数を上回る。アメリカの環境保護局によると、体重1キログラムに対して、0.1マイクログラム(フェロー諸島の調査結果より)の水銀摂取を最高値として制限している。 つまり、70kgの成人が一日に3.5グラムのゴンドウクジラを食べると限度に達する。 脂肪にもPCBやDDE(殺虫剤DDTの分岐物)など、長い間体内に留まる有機化学物が高濃度で見られる。1グラムの脂肪に含まれるPCBとDDEの平均数値は10マイクログラム以上である。PCBに関して汚染の増加を防止するために定められた制限値がいくつかあるが、ほとんどが1グラムに対して1マイクログラム以下である。 ゆえに、現在ゴンドウクジラの肉や脂は、許容量以上に毒性物質を含んでいると結論を下せる。 フェロー諸島の人たちは、世界的見地からしてクジラ肉を食べることが多いので、汚染による人体への影響が大きい。しかし、最新の調査から、妊婦が摂るゴンドウクジラの肉や脂の量が以前と比べてかなり減少していることが分かった。このため妊婦の血液から検出した水銀の濃度に低下が見られたが、PCBの含有量は同じであった。多分、 PCBの分解は時間がかかるという理由からであろう。 近年来、多くの科学文献から判断して、ゴンドウクジラの肉や脂を食べないよう勧告することが正しいとされる時代が来たようだ。 下記の署名者は、人類の健康を守るため、最新の調査結果から次のような結論に達した。 ゴンドウクジラをもはや食料として摂取しないよう勧告する。 このような勧告をすることはとても残念である。何百年にわたり、ゴンドウクジラはフェロー諸島で食され、何世紀もの間、島の人々を生存させてきた。しかし、時代は移り、環境も変化した。それゆえ人類の健康を守る上で、これは必然な勧告であると信ずる。 フェロー諸島に住む私たちに海洋汚染に対する責任はない。それは外部からもたらされたのである。同胞の人々を調査することにより、汚染問題が注目を浴びるようになったのはなんとも皮肉である。しかしその結果、世界中で公害に対してきびしい規制を行うようになった。従って、私たちは結果の重要性を認めるべきである。 御要望により、補充となる情報や関連記事などを提出する意向である。 敬具 パル・ウェイヒー医師(署名)       ホ二・デべス・ジョンセン医師(署名) 主任医師             保健所長