News Feed 11 - 17 - 2015

「私たちの周りの何もかも消えてしまった……。きれいな水、私たちの生活、伝統、野生の米やブルーベリーの採集さえも。すべては土地に繋がっているのだから」(グラッシーナロウズのジュディ・ダシルバ) 「劇的な変化だった。見るのもつらいほどだった……」(グラッシーナロウズの元チーフのビル・フォビスター) カナダ、オンタリオ州の北西部に住む先住民族グラッシーナロウズは、狩猟や捕獲、ベリーや野生米、薬草などの採集で生活を営み、自然とともに暮らしてきました。こうして守られてきた森林、湖、河川の広がる2500平方マイル(=6475平方キロ)の土地では、製紙企業による皆伐(対象となる区画にある森林の樹木を全て伐採すること)が進み、彼らの伝統的生活が脅かされています。 強制移住と水銀汚染 ビル・フォビスター (C) AI グラッシーナロウズの人びとは、1960年代に「文明化」の名の下、オンタリオ州北西部の都市であるケノーラの80キロ北にあった土地から、街から5キロほどの現在の混み合った場所に移住させられました。 1970年代、製紙工場からの排水に含まれる水銀で河川は汚染され、住民の中には体の自由が利かなくなるような症状が出たり、流産、発育障害のある子どもが産まれるなどの問題が多発しました。水銀汚染によって漁業は出来なくなり、多くの人が失業に追い込まれました。 強制移住と水銀汚染によってグラッシーナロウズの生活は悪化し、アルコール依存症、高い自殺率(特に少女)、暴力、強かんやセクシャルハラスメント、子どもへの虐待などがコミュニティの中で深刻化しました。   大規模伐採に立ち向かう 森が皆伐されたグラッシーナロウズの土地 (C) AI さらに製紙企業による皆伐のため、狩猟や採集による伝統的な暮らしはできなくなりました。 2002年12月、グラッシーナロウズの若者たちは、先住民族としての文化と生活を守り、伐採を止めるために行動を起こすことを決意しました。彼らは、グラッシーナロウズの伝統的な土地を通り抜ける主要な伐採道路にブロッケードを築いたのです。 皆伐反対運動によって、最も大きな製紙会社の1つであるボイジ社は、2008年3月にコミュニティの承諾が得られるまで、グラッシーナロウズの伝統的な土地で伐採された木から作られたパルプの購入を止めると発表しました。3カ月後、同地域で伐採を行なっていたアビティビ・ボウォーター社もライセンスを放棄すると発表しました。 2008年5月、オンタリオ州政府とグラッシーナロウズは森林管理について覚書を締結しました。覚書は、新しい森林管理に関する交渉のための原則と条件を定めており、グラッシーナロウズの伝統的な土地における意思決定と利益共有の過程でコミュニティに多くの役割を与えることを目的としています。 しかしオンタリオ州はその後も、皆伐をすぐにでも再開しようと圧力をかけ続けています。 ダルトン・マッギンティ州首相あてに、グラッシーナロウズの伝統的な土地利用について、2008年の覚書に則るよう要請してください。 アムネスティのこのサイトのリンク http://www.amnesty.or.jp/modules/wfsection/article.php?articleid=2765

この記事は、現在、英語のみです。

この記事は現在、英語のみです。 Date: September 2, 2011 Mercury contamination in popular fish, industrial waste leaking into our oceans, years long legal battles to gain access to public information being kept hidden by the government – it sounds like the plot of a movie, but unfortunately, it’s just what we’ve been dealing with in our latest battle against seafood […]