News Feed 11 - 17 - 2015

和歌山県太地町のスジイルカに水銀汚染

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和歌山県太地町のスジイルカに水銀汚染

今年(2012年)1月に太地町が行なったイルカの追い込み猟で捕獲され、太地町漁協スーパーが販売したスジイルカの肉を本会で検査したところ、暫定的規制値を超える水銀、メチル水銀が検出されました。

本会では、イルカの肉の水銀汚染を10年ほど継続的に調べてきましたが、イシイルカ、バンドウイルカ、マゴンドウ、ハナゴンドウ、スジイルカ等すべてのイルカ肉に日本政府が定めた暫定的規制値を大幅に上回る水銀汚染が検出されています。また、規制値を大幅に超えるPCBが検出されたことも度々あります。

スジイルカの肉については、2006年にジャパンタイムズが、そして2007年には太地町議会議員が検査を行なって、これを人が食べると水銀汚染による健康被害を受けることを警告しました(掲載のリスト参照)。 本会では、昨年(2011年)にも、スジイルカ肉の検査を行ないましたが、このときにも暫定的規制値を大幅に超える水銀、メチル水銀とPCBが検出されています。

イルカ肉に含まれる水銀は、特に胎児や幼児に視覚、聴覚、運動、知能など各種の障害をもたらす危険があり、微量でも人体に蓄積して健康を害する恐れがあるとして、国際的にも問題になっています。国の規制値を大幅に超えるイルカ肉は販売禁止にするべきです。そして、販売禁止が実施されるまでは、市場に出される各肉のパッケージに、たばこの場合と同様に、健康を害する恐れがあることを示すラベル表示をするべきです。現在のような野放し状態は、成人だけでなく、将来の国の担い手である子供の健康を危うくしていると言っても過言ではありません。

(上記ラベル表示の要請書は、エルザ自然保護の会のホームページ http://elsaenc.net からダウンロードできます。)

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