News Feed 11 - 17 - 2015

太平洋海域のマダラ出荷自粛

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県は9日、八戸港で7日に水揚げされ、盛岡市中央卸売市場に出荷されたマダラから、同市場の自主検査で国の新基準値(食品1キログラム当たり100ベクレル)を超える1キログラム当たり132.7ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。マダラは6日に本県太平洋海域で漁獲されたという。県は太平洋沿岸の17漁協や市場開設者に、本県太平洋海域で漁獲し、7日以降に水揚げしたマダラの出荷自粛を要請した。放射性物質の基準値超過に伴う本県でのマダラ出荷自粛は、6月19日~7月25日に続き2度目。

県や盛岡市などによると、基準値を超えたのは八戸市の仲買業者が8日午後、盛岡市の市場に出荷したマダラの切り身(5~7.7キログラム入り22ケース)のうちの1検体。9日、同市場が抜き打ちで行っている簡易検査で50ベクレルを超えたため、精密検査をしたところ、132.7ベクレル検出された。

22ケースは既に仲卸業者や小売店に販売されており、同市場が自主回収している。県は7~9日に本県太平洋沿岸の漁協が水揚げしたマダラ約5.5トンを自主回収している。

県は7月25日に出荷自粛を解除して以降、週1回、検体を2カ所から採取して検査を実施。検査日の販売や入札は検査結果判明まで控えるよう漁業者側に要請するなど、体制強化に努めてきた。

宝多森夫水産局長は他県の流通現場で発覚したことにショックを隠せない様子で「前回(国の出荷規制解除のマニュアルに基づき)自粛を解除した判断は間違っていないと考えるが、本県の農林水産物全体の信頼を損なうことは絶対避けなければならない。当面、マダラは(基準値を超える)危険性が高いと認識せざるを得ず、解除の判断は前回以上に慎重に行う必要がある」と述べた。

県食の安全・安心推進課は今後、検査回数を増やすことなどを検討するとしている。相馬久子課長は「一匹ずつ全て検査するのは現実的でない。県の検査のほか、流通や小売りなどさまざまな段階の検査で補完し合い、食の安全を守っていくしかない」と話した。

東奥日報
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2012/20120809234443.asp?fsn=eb33f76037153e93cde084f7e7644d6f

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